DETAIL
写真家・幡野広志、はじめての写真集。
『写真集』
著者:幡野広志
発行:ほぼ日
収録内容:
「海上遺跡」
「いただきます、ごちそうさま。」
「優しい写真」
<and recipeのおすすめコメント>
2018年の5月「いただきます、ごちそうさま。」の写真展会場で
幡野さんに初めてお会いしたその日から、2年と少しが経ちました。
まだ2年しか経っていないんだ。自分が過ごしてきた時間のはずなのに、だいぶ驚きました。
ネパールにご一緒したのはいつだったかな、TOBICHIの「写真集の写真展」はいつだったっけ。
一昨年、去年のことなのにもっと前の出来事のような気がしてしまうんです。
写真集を開きながら、手を止めて考えます。
幡野さんの目を借りて、幡野さんの作品を通して見てきた
2018年と2019年のこと。
この作品を撮影した時の幡野さんは、どんなことを考えていたんだろう。
何を感じてシャッターを切ったのだろう。
正解はわからないし、それでいいとも思います。
答えを知りたいというよりも、幡野さんの目に映ったものを見て、
自分が何を考えるのか、その都度違うからおもしろいのです。
この先も、写真集をめくる度に
全く違うことを思うのかもしれないし、
今日と同じことを考えるのかもしれない。
写真集と対話をする楽しみは
ずっとなくならずに、この先も続くんです。
(小池花恵)
<内容>
「海上遺跡」
日本の海上にある遺構を撮影した作品「海上遺跡」。
20代半ばから5年の歳月をかけ、日本中を旅しながら撮影したもの。
時間と労力と技術を惜しみなくかけた本作。
日没直後の数分しかない「マジックアワー」を狙い、
若手写真家の登竜門「Nikon Juna21」を2010年にこの作品で受賞しました。
「いただきます、ごちそうさま。」
猟師となり、狩猟の現場を撮りつづけた作品。
2012年から、病気が発覚し猟銃の処分を決めた2018年2月までに撮影されたもの。
2018年4月に都内のギャラリーで開催した写真展「いただきます、ごちそうさま。」は、
SNSを通して大きな話題となり、会期を大幅に延長するほどの反響を呼びました。
「優しい写真」
息子の優くんがこの世に誕生した瞬間から、
2018年にいたるまでの親子のなにげない日常がたっぷりおさめられた作品。
ぼくは息子のことを愛していた事実を伝えるために、
いまを生きて写真を撮っている。君に伝えたい。ただ、それだけだ。
──幡野広志「写真集」より抜粋
2018年11月、銀座ソニーイメージングギャラリーで開催された
写真展「優しい写真」は異例の動員数を記録。
展示と同じように、ページの余白部分には幡野さん直筆コメントが添えられています。
<著者プロフィール>
幡野広志 写真家
1983年、東京生まれ。広告写真家・高崎勉氏に師事。
2011年、独立し結婚する。
2016年に長男が誕生。2017年多発性骨髄腫を発病し、現在に至る。
著書
『ぼくが子どものころ、ほしかった親になる。』(PHP研究所)
『ぼくたちが選べなかったことを、選びなおすために。』(ポプラ社)
『なんで僕に聞くんだろう。』(幻冬舎)
写真集『写真集』(ほぼ日)
<この商品のおまけレシピカード>
幡野さんの厚切りステーキと優くんの人参のグラッセ